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「ジェネシス・クーペ」日本で人気

Posted August. 07, 2012 06:06,   

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韓国自動車会社が撤退した日本市場で韓国産スポーツカーが走っている。主人公は現代(ヒョンデ)自動車の「ジェネシス・クーペ」だ。現代車は販売低迷を理由に、09年、日本乗用車市場から撤退しており、ジェネシス・クーペは日本へ公式輸出されたことがない。自動車業界では一種の「韓流」と受け止めている。

●日本にジェネシス・クーペ専門店

6日、自動車業界によると、最近日本では「ジェネシス・ジャパン」「ベイライド」「カーショップショービ」など、複数の自動車輸入会社がジェネシス・クーペを販売している。現代車は日本市場から撤退した後、現在はバスなど商用車だけを供給している。

現代車の関係者は、「事業撤退以後、アフターサービス(AS)などの問題で、日本向けには新車を輸出していない」と話した。しかし、日本では現代車が撤退した後、現代車を輸入する会社が相次いでできている。

日本東京の新木場にあるジェネシス・ジャパンは、09年設立された。10年から日本全域の販売ネットワークを通じてジェネシス・クーペを専門的に販売して3年になる。旧型は売り切れになり、今年5月末から新型の「ニュー・ジェネシス・クーペ」を販売し始めた。同社が販売する車は韓国産だが、米国を通じて輸入される。

価格は2リットル級ターボエンジンを装着した「2.0T」が258万5000円(約3740万ウォン)、3.8リットル級ガソリン直噴射式(GDi)エンジンの「3.8グランドツーリング」は357万8000円(約5180万ウォン)だ。韓国内の販売価格(2620万〜3877万ウォン)に比べて約40%高く、同級の日本車と比べても高い方だ。同社はジェネシス・クーペ専用の各種チューニングパーツ(改造用部品)まで売っており、日本車チューニングショーの「東京オートサロン」にも改造車を出品した。

●希少性とデザインが織り成す魅力

1990年代、日本はスポーツカーの「春秋戦国時代」だった。日本の自動車メーカーはトヨタの「スープラ」、日産の「スカイライン」、ホンダ「NSX」、MAZDA「RX−7」など、高性能スポーツカーを相次いで発売して技術力を誇ったが、00年代に入って事実上影をひそめた。日本のバブル経済がはじけ、自動車メーカーがファミリーセダンや軽車、小型車の開発に尽力するようになってからだ。現在、日本で販売されるスポーツカーは日産「370Z」と「GT−R」、トヨタ「86」などで、過去と比べて種類が大きく減った。

ジェネシス・ジャパンの関係者は、記者との通話で、「ジェネシス・クーペ2.0Tは、02年日産の『シルビア』の断種以後、日本でなかなか見られない2Lターボ後輪駆動スポーツカーだ」とし、「日本では希少性が高く、ユニークなデザインも魅力がある」と、輸入背景を説明した。

ジェネシス・クーペの販売が活性化しているわけではない。しかし、日本自動車輸入組合が6日発表した輸入車統計資料を見ると、注目に値する変化がある。今年上半期(1〜6月)、日本で登録された現代車は計43台で、この中で26台がバス、17台が乗用車だった。7月には現代車が計22台売られ、この中で乗用車が15台もあった。乗用車の殆どはジェネシス・クーペと推定される。



gene@donga.com