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[社説]日本に「独島は韓国領土」を知らしめた李大統領

[社説]日本に「独島は韓国領土」を知らしめた李大統領

Posted August. 11, 2012 06:09,   

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10日午後2時、東端の島、独島(トクト、日本名・竹島)上空の雲を突き抜け、李明博(イ・ミョンバク)大統領を乗せたヘリコプター「S92」が着陸した。太古の神秘が漂う火山島独島は、新羅の智證王13年(512年)、于山国の服属として韓国の領土になったが、大韓民国大統領としては初めての訪問だ。8・15光復節(日本の植民地支配からの解放記念日)を控え、大統領が独島に足を踏み入れ、韓国の領土であることを明らかにしたことは正しかった。韓国の領土主権を狙ういかなる試みも断固として対処しなければならない。

実効支配を行使している独島に対する歴代政府の対応基調は、いわゆる「静かな外交」だった。独島が歴史的にも国際法的にも明白な韓国領土であるため、騒いで紛争地域化しようとする日本の戦略に巻き込まれることは賢明な選択ではないという判断だった。日本は、韓国の静かな外交基調をあざ笑うかのように、政府、地方自治体、社会市民団体がゲリラ式に出てきて、独島領有権の攻勢をしかけている。島根県はこれ見よがしに「竹島の日」を制定した。日本の防衛白書は05年から8年間連続、独島を自国の領土と言い張っている。文部科学省は、独島を日本領土と表記した教科書を通じて、次世代に誤った内容を教えている。最近、日本政府は、12年の韓国外交白書に独島を韓国領土と表記したことを問題視し、撤回を要求してきた。

李大統領の独島訪問は、日本の独島侵奪と歴史歪曲の試みに対する警告の意味を含んでいる。「日本の態度変化を期待できない」という状況認識によって、国家元首として独島訪問を決行したのだ。日本では、李大統領の電撃的な独島訪問が任期末の人気挽回を狙った政治的動きと見ているが、日本の持続的な独島挑発が原因を提供した面が大きい。

専門家の間では、韓日関係の悪影響が避けられないという点で、李大統領の独島訪問は得るものよりも失うものの方が多いという憂慮も出ている。実際に、日本は駐日韓国大使を呼んで抗議し、駐韓日本大使を召還した。羽田雄一郎国土交通相は15日、靖国神社を私的に参拝するとし、感情的に対応した。このような日本の反発に韓国が動揺する理由はない。

歴史に対して痛切な反省をせず、韓国の固有領土にまで目を向ける日本に未来志向的なパートナー関係を構築しようという意志があるのか疑わしい。日本は今からでも過去の不幸な歴史に対して心から謝罪し、独島関連の主張を撤回してこそ、韓日関係が正常化できる。