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済州島に中国特需、韓中国交20年の日に大型クルーズ寄港

済州島に中国特需、韓中国交20年の日に大型クルーズ寄港

Posted August. 25, 2012 06:13,   

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韓中国交樹立20周年を迎えた24日午前6時20分。済州(チェジュ)市済州外港に13万7000トン規模の白いクルーズ客船が停泊した。米ロイヤル・カリビアン・クルーズが運営する豪華客船の「ボイジャー」号だった。乗客3437人を乗せたこのクルーズ客船は23日、日本長崎を出発して中国上海へ帰る途中済州に立ち寄った。午後1時まで城山(ソンサン)日出峰や龍頭岩(ヨンドゥアム)、記念品店、免税店などをめぐる日程だ。

断然中国人が多かった。全体乗客の中で77.9%の2676人が中国人だった。彼らを迎えるため、観光バス80台とガイド80人が午前6時から済州港で長蛇の列を作った。済州海洋管理団のヨム・ソンマン部長は、「今年合わせて80隻あまりのクルーズ船が済州道を訪れると見られる」とし、「ボイジャー号が6月、済州に初めて就航するなど殺到する中国人のおかげで済州が活気を帯びている」と伝えた。

中国福建省から家族と共に来た事業家の張三眞さん(50)は、「ソウルと釜山(プサン)を数回旅行しているため、韓国に友だちが多い。韓国と中国はもう友だちのような国になった」と話した。同氏は、「済州はビザが要らなくて入国が簡単だ。済州道は06年から中国人にノービザ入国を許容した。5月からは韓国のどの港でもクルーズ船に乗って入国して3日以下で滞在する中国人はビザを取る必要がなくなった。

同日午前9時30分、城山日出峰には雨が降るあいにくの天気にも関わらず、約700人の中国人が訪れた。城山日出峰は中国人に人気のある済州の観光地だ。四川省から来た周楠さん(42・女)は、「四川省では海を見るのが難しいが、済州の海は本当にきれいで、城山日出峰にかかっている雲も壮観だ」と言って、「滞在時間が短すぎて残念だ」と話した。

記念品売場も観光客でごった返している。観光客の李曉鋒さん(50)は高麗人参6000人民元(約107万ウォン)分やノリ、人形などを買った。李さんは、「日本はよく旅行していたが、韓国は初めてだ。済州道は日本と匹敵する観光地のようだ」とし、「韓国のほかのところにも行ってみたい」と話した。記念品売場の関係者は、「昨年4月にオープンしたが、初年度に40億ウォンの売上を上げ、今年は100億ウォンを突破しそうだ」と見通した。

クルーズ客船が出発した後も済州市蓮洞(ヨンドン)にある新羅(シンラ)免税店は足の踏み場もないほどごった返していた。他の中国人団体観光客が済州道を訪れたもの。彼らは雪花秀(ソルファス)、ラネーズ、ミシャなど韓国コスメに大きな関心を示した。雪花秀の社員は、「中国人は韓龍ドラマに出演した韓国女優のお肌に感心して韓国コスメを好む傾向がある」とし、「739ドル(約84万ウォン)で高価の『珍雪(チンソル)5種セット』もなかなかよく売れる」と話した。上半期(1〜6月)新羅免税店の売上で中国人が占める割合は51%は初めて半分を越えた。

中国人が経済力をつけてから韓国を訪れる中国人も増加している。韓国観光公社によると、昨年、中国人観光客222万人が韓国を訪問しており、今年は300万人を突破する見通しだ。特に、済州を訪れた中国人観光客は今年に入って7月まで56万5029人で昨年全体中国人観光客57万247人に迫った。済州は観光とショッピングを1ヵ所で解決できる上、中国上海と飛行機で1時間しかかからない近い距離が強みという分析が出ている。



yhkang@donga.com