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「慰安婦妄言」の安倍元首相が再び首相に?

「慰安婦妄言」の安倍元首相が再び首相に?

Posted August. 27, 2012 07:11,   

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「韓国にはキーセンハウスが多く、慰安婦が日常的」と妄言を吐いた安倍晋三元首相(58)が最近の保守傾向を追い風に、首相再挑戦の意欲を公言している。来月の自民党総裁選挙で党総裁に選ばれた後、総選挙で勝利し、5年ぶりに首相官邸がある永田町に復帰するという考えだ。

日本メディアによると、安倍元首相は25日、あるテレビ番組に出演し、「憲法改正は大きく戦後体制を変えていく道だ。強い国を造るために頑張っていきたい」とし、総裁選挙への出馬の意欲を示した。最近の韓国、日本、中国間の外交摩擦が保守政治家である自分に有利だと判断したのだ。

安倍元首相は来月初め、自民党の衆・参議院約20人の議員で構成された「新経済成長戦略研究会」を立ち上げることを決めた。菅義偉元総務相、塩崎恭久元官房長官ら自民党内の代表的なタカ派議員が合流すれば、安倍元首相を自民党総裁候補に推戴するという考えだ。

日本メディアは、安倍元首相と橋下徹大阪市長の「保—保」連帯の動きにも注目している。橋下市長は最近、安倍元首相に新党党首を担うことを提案した。また、「日本軍慰安婦が強制連行されたという証拠はない」という安倍政権の解釈を支持すると明らかにした。これに対して安倍元首相は、橋下市長が率いる地域政党「大阪維新会」の憲法改正と教育改革を取り上げ、「同じ方向に向いている」と応えた。

安倍元首相が次期選挙で首相に復帰すれば、日本国内の保守右傾化の動きにも弾みがつくものと予想される。安倍元首相は、平和憲法の全面改正と集団的自衛権容認による「強い日本」の建設を主張している。歴史認識にも問題が多い。1997年、ある講演で、「韓国にキーセンハウスが多く、そうした商売に多くの人々が日常的に従事していたため、(日本軍慰安婦の活動が)とんでもない行為ではなく、相当生活の中に溶け込んでいたのではないかとさえ思う」と述べた。

岸信介元首相の外孫であり、安倍晋太郎元外相の息子である安倍元首相は、2006年9月、最年少で戦後世代初の首相になった。1年後の2007年7月、参議院選挙で惨敗し、9月の議会会期中に突然辞任して非難を受けた。

ただ、安倍元首相が谷垣禎一総裁の壁を越えることができるかどうか不透明だ。一度失敗した首相が再び首相に挑戦することへの冷たい世論もプレッシャーだ。



lovesong@donga.com