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性犯罪者に去勢手術の刑、与党女性議員が法案発議

性犯罪者に去勢手術の刑、与党女性議員が法案発議

Posted September. 05, 2012 06:49,   

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性的暴力犯罪に対し警鐘を鳴らし、再犯を防ぐため、いわゆる現行の「化学的去勢」(性的衝動の薬物治療)の他に「物理的去勢」(外科的治療)を行う法案が発議される。

韓国女子医師会会長出身のセヌリ党の朴仁淑(パク・インスク)議員(ソウル松坡甲)は、矯正や更生が期待できず、再犯の恐れがあると認められる性犯罪者に対し、裁判所が専門家の鑑定を経て、「物理的去勢」の刑を与えることができる「性的暴力犯罪者の外科的治療に関する法」の制定案を5日、国会に提出する予定だ。懲役、死刑など刑罰の種類に「去勢」を含ませる刑法改正案も共に提出する。

「物理的去勢」は性器を切除するのではなく、男性ホルモンを分泌する睾丸を切除することで性的衝動を無くす方式だ。朴議員は、「薬物治療は耐性、治療断絶による強い性的衝動の発生など問題があるだけに、根本的な処方にならない」と話した。18代国会では16歳未満を対象にした性犯罪者に対する「外科的治療法」が提出されたが、人権侵害をめぐる議論の末に廃棄された。

現在、デンマーク、スウェーデン、チェコ、ドイツなど、欧州の一部国家が「物理的去勢」制度を導入している。ドイツは25歳以上の性犯罪者に限って、本人の同意を受けて去勢手術を行っているが、年平均5人が手術を受けている。ドイツ政府は今年2月、国際機関の欧州拷問防止委員会(CPT)から「物理的去勢」を中断してほしいという人権請願書を受け取ったが、「やめる意向がない」という見解を発表した。1970〜1980年まで、手術を受けた犯罪者104人を長期追跡した結果、再犯率が3%に過ぎなかったという。反面、手術を受けていない場合、再犯率が46%に達したというのがドイツ政府の説明だ。

一方、政府は「科学的去勢」を受ける性犯罪者の対象を大幅に拡大する方針を決めた模様だ。現行の法律は16歳未満を対象にした性犯罪者に限って「化学的去勢」を行うよう定められているが、これを19歳未満対象の性犯罪者に拡大するという。

権在珍(クォン・ジェジン)法務部長官は4日、大統領府で開かれた閣議で、このような案を李明博(イ・ミョンバク)大統領に報告したと、出席者らが伝えた。李大統領が前日のラジオ演説で、性犯罪に関連し「電子足環制度の実効性を高め、薬物治療を含めて可能な全ての対策を積極的に検討していく必要がある」と話したことを受けた後続措置だ。

政府はまた、性犯罪者の身元公開制度の実効性を高めるため、犯罪者の写真を持続的にアップデートし、犯罪者の家の住所と地番まで公開する案も推進することにした。性犯罪者電子足環着用制を導入する前に発生した性犯罪に対しても、電子足環着用を遡及適用する案も検討する予定だ。



gaea@donga.com isityou@donga.com