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カカオトークの個人情報流出の可能性を認める

カカオトークの個人情報流出の可能性を認める

Posted September. 07, 2012 05:55,   

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無料モバイル・メッセンジャー・サービスの「カカオトーク」を運営するカカオは6日、「既存のスマートフォンで利用者が削除しなかったデータは他人が見られる」とし、このような危険を防ぐため、加入者が守らなければならない「3大セキュリティ原則」を示した。

本紙が高麗(コリョ)大学情報保護大学院とシミュレーション行い、スマートフォンを買い替えたか紛失した時に既存の端末に残っているカカオトークの個人情報が、犯罪に悪用される懸念があると指摘したことを受けた措置だ。

カカオは3大セキュリティ原則で端末を買い替える時は、商品を最初の状態に戻す「初期化ボタン」を押し、紛失した時は端末メーカーが提供する遠隔初期化機能を使って全ての内容を削除するのが安全だと説明した。また、スマートフォンの暗証番号だけでなく、カカオトークのように慎重に取り扱わなければならない情報が入っているアプリケーションは別途暗証番号を設定し、他人が簡単に見られないようにしなければならないと付け加えた。

放送通信委員会(放通委)も個人情報保護キャンペーンを通じて、スマートフォンの紛失や盗難のほかに端末変更時も個人情報が流出される恐れがあることを積極的に知らせる計画だ。放通委のキム・グァンス個人情報保護倫理課長は、「スマートフォンのセキュリティ対策を総合的に点検すると同時に利用者に注意を呼びかけていく」と話した。放通委は特に、個人情報で収益を得る事業者にもセキュリティのレベルを強化するよう促す案を検討することにした。

それにも関わらず利用者の不安は相変わらずだ。一部ではスマートフォンに個人情報が残っているのは、ずさんな情報保護関連法律体系が原因だと言う。現行法は企業側に義務付けられているワクチンやファイアーウォールなどを導入すれば、情報保護の義務を果たしたとみなしているが、これはセキュリティ上の問題を引き起こした企業に責任逃れの口実に悪用されかねないという。

高麗大学情報保護大学院の金昇柱(キム・スンジュ)教授は、「国内で個人情報保護法を制定する時、米国のように企業がセキュリティに包括的な責任を負う案が話し合われたが、業界の反発で頓挫した経緯がある」と話した。



coolj@donga.com