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[オピニオン]性犯罪者が公開した「退治法」

[オピニオン]性犯罪者が公開した「退治法」

Posted September. 17, 2012 08:29,   

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慶尚北道(キョンサンブクド)北部刑務所(旧青松刑務所)に服役中の一人の性犯罪者が先日、警察官に手紙を送ってきた。そのタイトルは「性的暴力を避ける方法」。彼は最近、性犯罪が余りにも蔓延っており、これ以上被害者が出ないことを祈り、この手紙を書いたと主張した。氏は、「地下駐車場では、自動車のリモコンキーを遠くから押しではならない」と強調した。女性が自分の車に向かって出す「ビー」という音は、性的暴力の対象を探している者には、「私を掴んでみて」と叫ぶのと同様だという。犯人らは、その隣の車が自分の車でもあるかのようにうろつきまわり、女性が車に乗る瞬間、助手席のドアを開けて入り、ナイフを突きつける。「最近、ツースター(性犯罪の前科2犯)やスリースター(3犯)らが共有するコツです」。

◆彼は、性犯罪者とばったり会った時の対処方法についても紹介している。性犯罪者が腕を差し伸べても届かない距離にいるなら、大声を叫びながら逃げるべきだという。「あのやつらは、周りの視線を浴びながら、女性の後を追いかけたりはしません。どうせ、犯行の対象はごまんとありますから」。被害者がすでに捕まっている状態なら、相手を刺激せず、逃げるチャンスをうかがうべきだというのが、彼からのアドバイスだ。「性犯罪者はこれからも、犯行を行う気であり、無謀なことはぜったいしません」。

◆7歳の女の子を連れ去って、レイプしたコ・ジョンソクも、緻密に犯行を準備した。彼は自宅まで入って連れ去った理由を問う捜査官に対し、「そのほうが安全だ」と供述した。被害者の両親を「兄さん」や「姉さん」と呼ぶほど、親しい間柄だったので、途中でばれても、「子供たちに会いに来た」とうまく言いつくろうつもりだったのだ。電子足かせをつけたまま、性的暴行を加えた13日後に、再び性的暴行を試み、主婦を殺害したソ・ジンファンは、自宅の半径2キロ以内でだけ犯行を行った。電子足かせの着用者が自宅から2キロ以上離れれば、集中的監視対象になることを熟知しているからだ。

◆警察は、凶悪犯罪を防ぐと主張し、職務質問を強化している。先週末、ソウルのいくつかの地下鉄駅前では、「質問中」という標識を立て、警察車の警告ランプが光っていた。凶悪犯らは、遠くから眺め、避けて通るだろう。警察は人権侵害を巡る議論を気にし、検問対象や場所まで詳しく公開した。正解を予め知らせてから問題を出すのと同様だ。忠鋻北道鋻州(チュンチョンブクド・チョンジュ)で、20代女性を強姦殺害したクァク・ギョンソプは、警察の特別防犯期間に犯行を行った。女性たちは警察だけ信じていては安心できず、刑務所の性犯罪者が教えるコツでも、参考にしなければならないだろうか。

シン・グァンヨン社会部記者 neo@donga.com