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[オピニオン]サイと19禁

Posted October. 11, 2012 08:34,   

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「〜他人の餅のほうがより大きく、他人の彼女のほうが奇麗で/僕のすることなど、なんとなく中途半端で/だからといって死ぬわけにも、生き続けるわけにもいかねぇ/63ビルの上に、さらにその上に/これから飛び出してみようぜ、ライトナウ(Right now)/笑わせるな、冗談にもほどがある/何から何まで一人でしやがって、変な真似してるだけだろ/自分の一生、俺のこの世界/悪びれない、挫けない、クールだから〜」。10年に発表したサイの5thアルバムのタイトル曲「ライトナウ」の歌詞の一部だ。

◆「江南(カンナム)スタイル」で「グローバルスター」になったサイは、元々、優等生とは程遠い。彼が歌った歌の中には、成人認証を受けなければ、ネット上では聞くことのできない「19禁」が複数あり、その大半は、ここに書き写すことすらできない。サイは、曲の大半を彼自身が作った。19禁の曲は、全て自分で作詞作曲した。「ライトナウ」で問題となった「笑わせるな、冗談にもほどがある、変な真似してるだけだろ」は、彼の19禁曲の中では最も柔らかいほど、サイの歌の歌詞は荒くて正直だ。

◆女性家族部(女性部)が、「ライトナウ」に下した19禁の決定を取り消す手順を踏んでいる。女性部は、「単に、酒やタバコという言葉が入っているとか、俗語の使用が過度でない300曲あまりを、19禁から取り消す」とし、「『ライトナウ』など、サイの歌3曲も含まれている」と明らかにした。有害物決定を取り消すためには、該当アルバム、音楽ファイル、プロモーションビデオの制作者や発行者など、関連当事者による異議申し立てが不可欠だ。「ライトナウ」は異議申し立てはなかったが、女性部は自主的な判断によって、取り消しを検討している。サイの最近の人気も一役買っているようだ。

◆最近、青少年らの会話をたまに耳にすれば、彼らの言葉がどれだけ険しくなったのか実感できる。韓国語における、英語の「Fxxk」に当たるような度の過ぎた罵倒語は、会話の流れとは何ら関係なく、頻繁に登場する。かわいく綺麗な女子中高校生らも同じだ。うちの子は違う?サイが叫んだように「笑わせるな」だ。なのに、「ライトナウ」を19禁で規制すれば、子供たちから「笑わせるな」と言われるのが落ちだ。しかし、余りにも切実となっている「青少年の言葉の純化」の必要性も否定できない。現実だからといって、ただ、受け入れるよりは、「だめなものはだめ」という基準を定めて置く必要がある。女性部は、急場しのぎではなく、誰もが共感できる審議基準をまとめなければならない。

虛承虎(ホ・スンホ)論説委員 tigera@donga.com