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日本の失われた20年、深まる男性の結婚難

日本の失われた20年、深まる男性の結婚難

Posted October. 27, 2012 08:18,   

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今月5日午後7時、日本東京渋谷区のフュージョン飲み屋。きれいなスーツ姿の男女らが、次々と入ってきた。自分の名前の横にサインした後、参加費1万円(女性は5000円)を払って、ワイングラスを手に取った。

約30分が経つと、出席者は40人あまりへと増えた。男性は一列に立って、自己紹介をした。企業コンサルタント、すし屋の社長、保険会社の職員など多岐に渡っていた。女性20人もテーブルにつき、紹介を終えた。さらに、食べ物や酒を飲みながら、自由に声を掛け合った。

約2時間後、出席者らは、デートしたい3人の名前を書いて出した。5組のカップルが誕生した。各カップルは、次の飲み屋に場所を変えるのが義務付けられた。

同日のイベントは、未婚者同士が出会う「独身者の会」だった。出席者のほとんどは30代や40代。皆、しっかりとした職場があり、結婚を願っていた。同日のイベントは、日本で30代前半の男性の半分程度が、相手を見つけることができないほど、結婚が容易ではないことを示した。記者は同日、出席者らに既婚者であることを明かしてから、集いを体験した。

●結婚の壁は「経済力」

明治安田生活福祉研究所の調査によると、30〜34歳男性の未婚率は、1950年の8.0%から2010年は47.3%へと急増した。25〜29歳は同期間、34.3%から71.8%へと高騰した。女性の場合も似ている。

自由な暮らしを求めて、結婚に二の足を踏んでいる欧米の若者たちとは違って、日本は、「経済問題」が最大要因となっている。

同研究所が09年、全国の20〜39歳の未婚者4120人を対象に、未婚の女性に対し、「結婚相手の希望年収」について尋ねたところ、400万〜600万円(34.6%)、600万〜800万円(22.4%)を希望した。

一方、未婚男性らの実際の年収は200万円未満(38.6%)と200万〜400万円(36.3%)が全体の70%以上を占めた。期待値と実際との間には大きなギャップがあった。

●出会いよりは「自己啓発」が先

読売新聞が今年6月、20・30代の独身者を対象に、「結婚しない理由」について調査した結果、「経済力に自信が無い」(41%)という回答より、「結婚したい相手に出会えなかった」(47%)という回答のほうがより多かった。

結婚相手に出会えなかったのは、1990年のバブル経済崩壊後、「失われた20年」を経ながら、できるだけ支出を減らし、自己啓発に集中しようという空気ができたためと見られる。

未婚者らの急増を受け、日本の各自治体では直接、問題の解決に乗り出している。未婚は少子化へと繋がり、少子化は育児産業を斜陽産業の道へと差し掛からせるなど、日本経済全体の活力をそぎ落とすからだ。

徳島県は今年7月から、毎月第1週の金曜日に、若い職員らを定時に退社させようというキャンペーンを繰り広げている。山形県は5月、「結婚支援センター」をオープンし、「バレーボールを通しての男女の出会い」、「独身自衛隊とのパーティー」など、独身男女のためのイベントを相次いで開いている。



lovesong@donga.com