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北朝鮮の長射程砲発射2秒以内に砲撃地点を把握

北朝鮮の長射程砲発射2秒以内に砲撃地点を把握

Posted November. 03, 2012 07:46,   

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北朝鮮軍が長射程砲や海岸砲で挑発すれば、2秒以内に砲撃した地点を正確に把握する装備を国内の技術陣が開発した。この装備を使えば、攻撃を受けて60秒以内に韓国軍が対応砲撃を行い、発射地点を壊滅することができるため、強力な抑止力を発揮できると期待される。2010年11月に発生した延坪島(ヨンピョンド)砲撃事件の時は対応砲撃に13分かかり、軍の防衛システムの問題点が指摘された。

国防科学研究所(ADD)は2日、敵の砲兵の攻撃位置を正確に分析できる音響追跡装置「エープラス(A PLUS)」を国内技術で開発したことを明らかにした。

エープラスは、砲声が聞こえれば、8つの小型音響探知機で半径30キロ以内の砲撃地点を追跡し、正確に把握する。「ドン」という砲声が聞こえた瞬間、音響探知機とコンピュータで音が出た方向を分析し、2秒以内にモニターの地図に発射地点を知らせる。

この情報は直ちに砲兵部隊に伝えられ、30〜60秒後に「K−9自走砲」などを発射地点に照準を合わせて対応砲撃を行うことができる。このような装備を開発・保有している国は、英国、フランス、米国、オランダの4ヵ国だけで、韓国は5番目となる。

●「大砲兵レーダー」より安価で便利

韓国軍は、敵が砲撃した位置を確認するのに主に「大砲兵レーダー」を使用している。「電波」で砲弾の軌道を追跡し、発射位置を把握する装置だ。性能は優れているが、トラック1台ほどの大きさで重く、管理が難しいことが欠点だ。探知角度も90度程度なので側面攻撃に脆弱で、約8時間しか使用できず、一つの地域で24時間監視するには3、4台が必要になる。しかも1台当たりの価格が150億ウォンにのぼる。

エープラスは、兵士1人が手で設置できるほど小さく、1台で24時間使用可能だ。音響探知機8台が1セットなので、1台が壊れても正確度が若干落ちるだけで問題なく作動する。このような装備の平均誤差率は1〜2%で、10キロの距離から砲撃すれば100〜200メートルの誤差が生じる。しかし、北朝鮮軍の砲台配備が記された軍事地図を適用すれば、発砲位置をほぼ正確に知ることができる。



enhanced@donga.com ysh1005@donga.com