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「電子足環でストレスたまり犯行」 主婦殺害事件被告が犯行の原因を国のせいに

「電子足環でストレスたまり犯行」 主婦殺害事件被告が犯行の原因を国のせいに

Posted November. 09, 2012 07:57,   

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妻を亡くした夫は、「殺人鬼は死刑に処すべきだ」と要求した。手は震えていたが、意志を示そうとでもしているかのように、証人席に背筋を伸ばして座った状態だった。8日午前10時、ソウル東部地裁第1号の法廷で、第12刑事部(金載昊部長判事)の審理で開かれたソウル広津区中谷洞(クァンジング・チュンゴクドン)主婦殺害事件のソ・ジンファン(写真)被告の結審公判。バク氏は証人席で、「あいつは、死刑にされるべきだ。彼が再び犯罪を犯して、私のように恨みが骨身にしみた人が現れないように助けてほしい」と訴えた。

ソ被告は、椅子に斜めにもたれたまま、証人席より一階段高く設けられていた被告人席に座って、裁判部のみ眺めるだけで、バク氏は、目を向けなかった。被告は、自分の罪を国のせいにした。尹成賢(ユン・ソンヒョン)検事が犯罪理由についてたずねると、「電子足環の着用でストレスがたまり、膨大なプレッシャーを覚え、正気でない状態で犯行を行った」とし、「DNAを照合した時に、警察に捕まっていたら、殺人はできなかったはずだ」と主張した。自分が中谷洞主婦を殺害する13日前、性的暴行を行い、DNAを残したのに、警察や法務部が業務協力がうまくいかず、逮捕されなかったことを皮肉りながら、自分が殺人を行ったのは国のせいだと、責任を転嫁するかのようなずうずうしさを見せた。

同日の公判では、彼が警察での取り調べの過程で、女性警察官に対し、「君が社会で見る最後の女だ。どうせ、私とは(性関係が)できないじゃないか」と、セクハラをした事実も明らかになった。ソ被告は、「最後に見る人であり、手紙でもやり取りしようという意味での言葉だった」と答えながら笑った。

検察は、「最近の世論調査の結果、死刑制度維持への賛成が79%であることから考えてみても、われわれの正義感もこれと違わない。被告は残忍な手口で、何度も犯罪を行ったのに、たいした罪悪感もなく、国に責任を転嫁している」として、ソ・ジンファンに死刑を求刑した。電子足環の30年間着用も要請した。

判決公判は22日午前11時。法廷から出るバク氏は、「最近、裁判所から無期懲役を言い渡された朝鮮族のオ・ウォンチュン(42)が浮かんできて、胸が苦しかった」と話した。バク氏は、「裁判所があいつに死刑ではなく無期懲役を判決するなら、むしろ20年刑を言い渡してほしい」とし、「そのときは、子供たちもみな成人しており、出所すれば自分の手で直接復讐し、この苦しみにピリオドを打ちたい」と語った。



tigermask@donga.com