国家情報院（国情院）の女性職員が政治的書き込みをした疑惑についての警察の捜査結果発表をめぐり、与党セヌリ党の朴槿惠（パク・クンへ）候補と民主統合党の文在寅（ムン・ジェイン）候補が１７日、激しい攻防を交わした。
警察は１６日夜、「文候補を誹謗する書き込みを掲載した」という疑惑が持ち上がっている国情院女性職員・キム某氏のパソコンなどを確認したが、文候補への誹謗中傷や支持を表明する投稿をした形跡は発見できなかった。警察は１７日、このような内容を公式発表した。
朴候補は、忠清南道天安（チュンチョンナムド・チョンアン）などでの選挙運動で、「警察が国情院女性職員のパソコンをいくら調べても書き込み一つ発見することができなかったし、その気の毒な女性職員は結局無罪だというのに、民主党は謝罪の一言すら口にしていない」とし、「『人が先だ』と主張していたがそうでもないらしい。人権蹂躙に他ならない」と批判した。朴候補はまた、「証拠一つ示せないくせに、『国情院は信頼できない、警察も信頼できない』と主張していたのでは、果たして誰を信じろというのか」とし、「私がグット（巫女が供物を供え歌舞を演じて神に祈り願う儀式）を行ったというでっち上げ放送をし、『新天地』との関わりがあるという虚偽の事実を流している『ナコムス』だけを信じているというのか」と皮肉った。
文候補は仁川（インチョン）などの選挙運動で、「（セヌリ党は）勝ち目がないと、それを覆そうと大きな工作をしている」とし、「昨夜１１時、警察が緊急の捜査資料を出したが、目を通したところ、まともな捜査すらしていない。国情院職員はＩＤを４０個も使っているのに追跡調査すらしないで捜査結果を発表した」と批判した。
文候補はまた、「選挙を操作し、民主主義を危機に追い込もうとするこのような有様に対し、皆さんが審判を下してほしい」と言い、「われわれが投票さえきちんとすれば、このような事態は全て防ぐことができる」と述べ、投票への参加を訴えた。
jin0619@donga.com
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