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整形

Posted February. 12, 2013 03:12,   

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低い鼻が悩みの就職活動中の学生Aさん(25・女)。彼女は、今年前半の就職シーズンを前に、鼻にフィラーを注入する施術を受けようか悩んでいる。

Aさんは6日午後、東亜(トンア)日報の取材チームと共に、ソウル江南区狎鴎亭(カンナムク・アプクジョン)駅近くの大手美容整形外科を訪れた。人気の女性アイドルグループが通う病院で有名になったところだ。高級な雰囲気のカウンセリングルームで会ったコーディネーターの口からは、「印象がとてもいい。就職がうまくいく」と「誉め言葉」から始まった。コーディネーターは、鼻フィラーの値段と効果について説明すると、「1年しか効果がない120万ウォンの施術ではなく、永久的な275万ウォンの鼻の整形はどうか」と勧めた。

Aさんが頭の中で値段を考えて関心を示すと、コーディネーターはすかさず「指摘」を始めた。両手でAさんの顔を触って、「頬骨が大きい」、「あごの骨が大きく外に出ている」と言って、頬骨の縮小手術とえらの手術など、顔の輪郭の手術まで勧めた。少なくとも800万ウォン以上の高価な手術だ。Aさんが迷っていると、コーディネーターは自分の顔を触らせ、直接「比較」させた。別の患者のビフォー・アフターの写真とAさんの顔を比較させた。「少し手を加えるだけで劇的に変わる」と「希望」を与える話術が続いた。病院の外に出たAさんは、「鼻フィラーだけをするつもりだったが、コーディネーターの話を聞いて別の手術もしなければならないと思った」と話した。

●副作用の説明なく危険な誘惑

一部の中堅・大手美容整形外科で患者のカウンセリングを担当するコーディネーター、別名「カウンセリング室長」の無理矢理な患者営業が不必要な整形手術を煽っていると指摘されている。人口に比べた整形手術の割合が最も高い「整形大国韓国」に一役かっているということだ。

取材チームは5、6日、ソウル江南にある3ヵ所の大手美容整形外科を訪れ、整形のカウンセリングを受けたり、手術希望者に同行して取材した。カウンセリングはたいてい「誉め言葉→指摘→比較→希望→確答」の順に進められた。6日、江南駅のある美容整形外科で会ったカウンセリング室長は、「今でもきれいだけど、もっときれいになりたいなら」と切り出し、「老けて見えるので、顔に脂肪を注入しよう」と勧めた。追加の施術を迷う患者には、「別の施術と一緒にすれば、値引きする」、「今回がこの価格で提供できる最後のチャンス」と誘惑した。1ヵ所も整形の副作用について説明しなかった。カウンセリング室長に説明を求めると、「メディアが危険性を膨らませた。交通事故の確率より小さい」と答えた。

患者の状態は気にも止めず、簡単な施術を望む患者にも、骨を削る手術やあごの手術を勧めた。カウンセリング室長の強引な営業の被害を受けるのは患者だ。インターネットの整形被害サイトには、「カウンセリング室長が勧める施術をすべて受けたが、副作用で再び受けなければならない」、「誇張されたカウンセリングで整形施術を受け、うつ病になった」という内容の書き込みが多い。ある大手美容整形外科のカウンセリング室長のキムさんは、「実際のところ医学の知識があるカウンセリング室長はほとんどいない。実際に施術の見学をし、自分たちも施術を受けるので、経験的知識だけは豊富だ」と説明した。

一部の大手美容整形外科は、専門スピーチ講師を招いてカウンセリング室長に話術を教え、役割劇による実戦技術を磨いている。このような病院にはカウンセリング室長が数十人いる。患者がうらやましく思うよう容姿を磨くことも要求される。

●億ウォン台の年俸を掲げる養成学校まで

整形外科の栄枯盛衰を左右するほどカウンセリング室長の役割が注目されているため、養成学校が人気を呼んでいる。美容整形コーディネーター養成学校は、「学歴や性別、専攻を問わず、短期間の就職成功」、「話術で勝負できる有望職種」などと掲げ、受講生を募集している。ソウルのある養成学校関係者は、「2週間内に就職が可能だ。案内サービスから始めるが、カウンセリング室長になれば3000万〜5000万ウォンの年俸が可能だ」とし、「施術の件数によってインセンティブを与える病院では、億ウォン台の年俸も得られる」と語った。

現在、民間資格証で登録された病院コーディネーター資格証の発行機関は38ヵ所だ。30時間以上の教育を履修すれば、資格証が発行される。教育科学技術部の韓国職業能力開発院関係者は、「美容整形コーディネーターは、国民の健康や生命と直結した分野ではないため、民間の資格証に分類されている」とし、民間資格証は誰でも登録できるので、公信力を担保できない面がある」と述べた。



tigermask@donga.com