Go to contents

国防部高官「東海岸の北朝鮮ミサイルは発射するため」

国防部高官「東海岸の北朝鮮ミサイルは発射するため」

Posted April. 06, 2013 03:25,   

한국어

国防部当局者は5日、「最近、北朝鮮が東海岸に移動させた中距離ミサイル『ムスダン』は、単純な威嚇や脅しではなく、実際に発射を強行するためのものだ」と明らかにした。

同当局者は、記者団に対して、「韓国と米国の強力な態勢で北朝鮮の『挑発カード』はあまりない状況だ」とし、「結局、北朝鮮はミサイル発射や追加の核実験などで危機を高める手法を選ぶだろう」と述べた。西海(ソヘ・黄海)島嶼の砲撃といった局地挑発は、韓米両軍の即時的で強力な報復を招くと見て、核とミサイルによるいわゆる戦略挑発を試みる可能性が高いということだ。

軍当局は、北朝鮮は東海岸に移動させたミサイルを金日成(キム・イルソン)生誕記念日(4月15日)前後に発射すると見ているが、数日内に奇襲的に発射する可能性も排除していない。

韓米情報当局は、北朝鮮がムスダン2機を東海岸の元山(ウォンサン)地域に移動した後、2台の移動式車両発射台(TEL)に1機ずつ載せ、地下格納庫と連結した軍事施設に隠した情況を捉えた。軍消息筋は、「米国のKH11偵察衛星など韓米の情報資産が北朝鮮がミサイルを隠した施設を監視している」と明らかにした。

米CNN放送も4日、北朝鮮が弾道ミサイル2機と発射台、燃料タンクを東海岸に移動させていると米高官の話を引用して報じた。米高官は盗聴内容などを基に、「北朝鮮側が移動式弾道ミサイルを数日または数週間内に発射する可能性がある」と明らかにした。移動式車両発射台は迅速で密かに動かせるため、韓米情報当局の監視網を避け、奇襲的にミサイルを発射できる。

軍当局は北朝鮮のミサイル発射に備えて、イージス駆逐艦「西迆・柳成竜(ソエ・リュ・ソンリョン)」と「栗谷・李珥(ユルゴク・イ・イ)」を東海と西海にそれぞれ配備した。2隻の艦艇には、最大1000キロメートル離れた所で発射したミサイルの飛行軌道を追跡できるレーダーが搭載されている。また、最大探知距離が500キロメートルの弾道弾早期警報レーダーも稼動している。

米国も、日本の東側海上にイージス艦を、西太平洋に「海上配備Xバンドレーダー(SBX1))を配備し、北朝鮮のミサイル発射に備えている。

韓半島のこのような一触即発の対峙状況が長期化する様相を見せ、韓国と北朝鮮の最前方部隊の疲労が蓄積されている。軍内外では、「疲労が蓄積すれば集中力が落ちる。小さな失敗や偶発的な事故が相手に挑発と認識され、深刻な状況に飛び火する可能性が憂慮される」と指摘されている。

韓国軍の場合、10月の「ノック亡命」後、長距離ロケット「銀河3号」の発射、3度目の核実験、休戦協定の白紙化、軍通信線の遮断、開城(ケソン)工業団地の訪問禁止など、南北の対峙局面が6ヵ月間続いている。この期間、軍の警戒勤務の強度が平時の2、3倍に達している。前方部隊に休暇・外泊の自制命令が下されたわけではないが、心理的な圧迫感のために週末も緊張を解くことができない状況だと、軍関係者が伝えた。各部隊では、酒を飲む会食も自制している。

北朝鮮軍も戦争の危機感が高まり、軍人の休暇と外出が止められるなど、極度の緊張状態が続いているという。北朝鮮専門メディアの自由アジア放送(RFA)によると、北朝鮮当局は、前方部隊だけでなく後方部隊にまで「軍服を着たまま就寝せよ」と指示した。特に、戦時動員態勢が発令された2月末からは、衛生状態が劣悪な坑道生活をするため、風邪、下痢、水虫、かいせんなどの病気で軍人が苦しんでいるという。



ysh1005@donga.com